なぜ私たちは「都市伝説」に惹かれるのか?
現代社会の不安が生み出す現代民話のメカニズム。
「口裂け女」や「トイレの花子さん」、あるいは「特定のSNSの投稿を見ると呪われる」といった噂話。
時代が移り変わっても、私たちの周囲から「都市伝説」が消えることはありません。
科学が発達した現代において、なぜ人はこのような非科学的な話を信じ、拡散してしまうのでしょうか。
社会学の観点では、都市伝説は「現代社会に潜む漠然とした不安」が形を変えて現れたものだと解釈されます。例えば、夜道への恐怖、急速に発展するテクノロジーへの不信感、人間関係の希薄化などが、分かりやすい怪異の物語としてパッケージングされるのです。
かつては井戸端会議や学校の教室で口伝てに広がっていたこれらの噂話も、現代ではインターネットやSNSという強力な拡散ツールを得ました。情報の真偽よりも「誰かに話したい」「警告してあげたい」という人間の心理がある限り、都市伝説という名の現代民話は形を変えて生まれ続けるのでしょう。
No.19/76
#都市伝説